《【書籍化!】【最強ギフトで領地経営スローライフ】ハズレギフトと実家追放されましたが、『見るだけでどんな魔法でもコピー』できるので辺境開拓していたら…伝説の村が出來ていた~うちの村人、剣聖より強くね?~》第95話 弟と再會する
勇者編完結まで毎日更新します!
1月15日 小説3巻・コミカライズ2巻同時発売です!
僕達が人気のない路地を歩いているとき。
「……やっぱり、兄貴だったか」
後ろから、カストルが話しかけてきた。
――ずっと昔。カストルが修行を投げ出す前。僕とカストルは、二人で隠れてある剣の特訓をしていたことがある。
そして編み出した剣技に、氷と炎、そして17という數字がっている。”氷炎17”という変な大道蕓一座の名前には、僕とカストルにだけ通じる意味が込められていたのだ。
大道蕓の噂がカストルの耳にれば、必ずカストルは気づいてくれると信じていた。
そして実際、カストルは僕達の前に現れた。
ボロボロの布をローブのようにまとって顔を隠しているが、聲と雰囲気で分かる。紛れもなくカストルだ。
「……これまで、俺は兄貴を陥れようとした。本當にすまねぇ」
カストルが、頭を下げる。
「許してくれとは言わねぇ。だけど、もし俺をまだ弟と思ってくれているのなら。どうか一つだけ頼みを聞いてしい」
カストルは、ローブから何かを取り出して、両手で僕に差し出す。それは、泥だらけの子犬だった。
「俺じゃこれ以上、この犬を匿えねぇ。エサも足りねぇし、怪我もちゃんと手當てしてやれねぇ。それに、俺と一緒にいたら、こいつまで魔族と勇者に捕まって今度こそ殺されちまう。……俺にはもう他に頼れるやつがいない。兄貴、どうかこいつを頼む」
カストルがまた深々と頭を下げる。
”クゥ~ン”
子犬が、僕達とカストルの方を不安そうに見比べている。
「……分かった。頭を上げてくれ、カストル」
「兄貴……」
僕は、カストルの腕を摑む。
「宿はすぐ近くだ。カストル、お前も來るんだ」
僕はカストルの腕を引いて、宿の方へ向かう。
「ちょっと待てよ兄貴! 俺のことはいいって! この子犬だけ預ければ俺は――」
「良い訳無いだろう! 早く! 人目に付かないようにさっさと行こう!」
僕とカストル、そしてマリエルは駆け足で宿の自室に戻る。
「なんでだよ、兄貴……。俺は今、指名手配されてるんだぞ? 俺なんか匿ったら、兄貴まで巻き込まれちまうんだぞ」
宿の部屋で、カストルが僕をにらみつける。
「分かってる。話は後だ。ベッドの下に隠れていてくれ」
宿屋の階段を、いくつかの足音が上ってくる。そして、ノックも無しに扉を開けられた。
「王國憲兵団だ。この部屋に、指名手配されている男が匿われているという目撃報があった」
部屋に押しろうとしているのは、そろいの甲冑をまとった王國憲兵団。それに、後ろには見覚えのある豪華な甲冑姿の男も控えている。
勇者ラインバート。相変わらず、凄い威圧を放っている。
思ったより早くきたが、こうなることは想定済だ。既に、策は打ってある。
「さぁ、部屋の中を調べさせてもらおう。妙なきをするなよ」
王國憲兵団達が、部屋にろうとしたその時。
「おいお前ら、俺を探してんのかよ?」
後ろから聲を掛けられ、勇者ラインバートと王國憲兵団が振り返る。
そこには、カストルが立っていた。
「俺ならここだぜ。憲兵団も勇者サマも、一どこに目を付けてやがる」
「なんだとてめぇ!」
カストルの挑発に激昂した勇者ラインバートが腰の剣を抜く。
「あばよ、マヌケども」
カストルは、軽いのこなしで宿を出て行った。
「待ちやがれ! 今度こそぶっ殺してやる! お前らも來い!」
勇者ラインバートと憲兵団達がその後を追いかけていってしまう。もうここに戻ってくることはないだろう。
「どういうことだ……? 俺がもう一人……?」
ベッドの下から出てきたカストルが、唖然としていた。
「今のは僕の村の仲間、カエデだ。変裝と潛の達人でとても素早い。こんなこともあろうと、予め助けてくれるように頼んでおいたんだ」
「そ、そうか……すげぇな、兄貴の村の仲間は」
きっと今頃カエデは、全く違う姿の人間に化けて悠々と逃げ切っているはずだ。
僕は、治癒魔法でカストルと子犬の怪我を治す。宿の將さんに事を話して、部屋をもう一つ借してもらいカストルにはそこで過ごしてもらうことにした。
子犬は部屋に置いておく訳にはいかないので、將さんに預かってもらった。
「兄貴。俺が魔族と出くわしたのは、北の方の繁華街の裏路地だ。もしかすると、その近くに魔族の拠點があるのかもしれねぇ」
疲れ切った様子のカストルが、靜かにそう教えてくれた。
「分かった。報ありがとう、カストル。行ってくるよ」
「それから兄貴……いや、何でもない」
カストルは、何か言いかけてやめた。そして、自分の部屋にっていった。
「メルキス。カストル君と々話しておきたいことあるんじゃないの?」
僕達の様子を靜かに見守ってくれていたマリエルが、僕に話しかける。
「確かに々話したいことはあるけど……カストルは疲れてるだろうし、また後にするよ」
そして、僕とマリエルは自分の部屋に戻った。
1月15日 小説3巻・コミカライズ2巻同時発売です!
【書籍化】妹がいじめられて自殺したので復讐にそのクラス全員でデスゲームをして分からせてやることにした
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8 178【書籍化】追放された公爵令嬢、ヴィルヘルミーナが幸せになるまで。
「お前との婚約をここで破棄する! 平民の研究者が功績を上げて勲章を與えられたからな。お前をその褒美として嫁がせよう!」 王太子の婚約者であった公爵令嬢ヴィルヘルミーナは、夜會の席で婚約を破棄されて平民との結婚を命じられる。 王太子に嵌められ、実家である公爵家からも僅かな手切れ金だけ渡して追放され、顔も見たことのない平民の研究者の元へと嫁がされることとなった。 ーーこれがわたくしの旦那様、ダサい男ですわね。 身長は高いがガリガリに痩せた貓背で服のサイズも合わず、髪はもじゃもじゃの男。それが彼女の夫となるアレクシであった。 最初は互いを好ましく思っていなかった二人だが、ヴィルヘルミーナは彼の研究を支え、服裝を正すなかで惹かれ合うようになる。そして彼女を追放した実家や王太子を見返すまでに成り上がって幸せになっていく。 一方、彼女を追放した者たちは破滅していくのであった。 【書籍化】が決まりました。詳細はいずれ。 日間・週間総合ランキング1位 月間総合ランキング2位達成 皆様の応援に感謝いたします。
8 127【最終章開始!】 ベイビーアサルト ~撃墜王の僕と、女醫見習いの君と、空飛ぶ戦艦の醫務室。僕ら中學生16人が「救國の英雄 栄光のラポルト16」と呼ばれるまで~
【第2章完結済】 連載再開します! ※簡単なあらすじ 人型兵器で戦った僕はその代償で動けなくなってしまう。治すには、醫務室でセーラー服に白衣著たあの子と「あんなこと」しなきゃならない! なんで!? ※あらすじ 「この戦艦を、みんなを、僕が守るんだ!」 14歳の少年が、その思いを胸に戦い、「能力」を使った代償は、ヒロインとの「醫務室での秘め事」だった? 近未來。世界がサジタウイルスという未知の病禍に見舞われて50年後の世界。ここ絋國では「女ばかりが生まれ男性出生率が低い」というウイルスの置き土産に苦しんでいた。あり余る女性達は就職や結婚に難儀し、その社會的価値を喪失してしまう。そんな女性の尊厳が毀損した、生きづらさを抱えた世界。 最新鋭空中戦艦の「ふれあい體験乗艦」に選ばれた1人の男子と15人の女子。全員中學2年生。大人のいない中女子達を守るべく人型兵器で戦う暖斗だが、彼の持つ特殊能力で戦った代償として後遺癥で動けなくなってしまう。そんな彼を醫務室で白セーラーに白衣のコートを羽織り待ち続ける少女、愛依。暖斗の後遺癥を治す為に彼女がその手に持つ物は、なんと!? これは、女性の価値が暴落した世界でそれでも健気に、ひたむきに生きる女性達と、それを見守る1人の男子の物語――。 醫務室で絆を深めるふたり。旅路の果てに、ふたりの見る景色は? * * * 「二択です暖斗くん。わたしに『ほ乳瓶でミルクをもらう』のと、『はい、あ~ん♡』されるのとどっちがいい? どちらか選ばないと後遺癥治らないよ? ふふ」 「うう‥‥愛依。‥‥その設問は卑怯だよ? 『ほ乳瓶』斷固拒否‥‥いやしかし」 ※作者はアホです。「誰もやってない事」が大好きです。 「ベイビーアサルト 第一部」と、「第二部 ベイビーアサルト・マギアス」を同時進行。第一部での伏線を第二部で回収、またはその逆、もあるという、ちょっと特殊な構成です。 【舊題名】ベイビーアサルト~14才の撃墜王(エース)君は15人の同級生(ヒロイン)に、赤ちゃん扱いされたくない!! 「皆を守るんだ!」と戦った代償は、セーラー服に白衣ヒロインとの「強制赤ちゃんプレイ」だった?~ ※カクヨム様にて 1萬文字短編バージョンを掲載中。 題名変更するかもですが「ベイビーアサルト」の文言は必ず殘します。
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