《【10萬PV!】磁界の王はキョンシーへ撲滅を告げる》① 知らない匂い 2
*
ミンミンの忠告をけた後、そのまま歓楽街を抜け、京香達は車に乗り込んだ。本人の雰囲気通り、恭介の運転は丁寧で、途中途中で助手席に乗った京香は眠りそうにってしまった。
數十分後、恭介のマンション、メゾンアサガオに著き、京香はびをしながら恭介の部屋へと向かう。
「知ってたけど良い所に住んでるわねぇ。めちゃくちゃ綺麗で新しいじゃん」
メゾンアサガオに暮らすのはホムラやココミの様なハカモリの重要人達である。ここには第一課のキョンシー使い達が複數常在し、ハカモリの中でも重要人の護衛をしている。
至る所に侵者検知用のセンサーがあり、壁や窓は全て特殊仕様で一節ではバズーカをけても壊れないらしい。
ホムラとココミの持ち主とってから恭介の住処は半ば強制的にメゾンアサガオに移ったのである。
「清金京香は育友荘から出ないんですか?」
「あそこ古いけどセキュリティとかはめっちゃ良いのよ」
互いの住居についてあれこれを話ながら京香達は階段を上がって行く。途中途中の部屋のドアは開き、第一課のキョンシー使い達が顔を出していた。
「そういやアタシが來てもセンサーとか大丈夫なの?」
「そのためにこの二週間工事とかしてましたよ」
京香のマグネトロキネシスの出力は日を追うごとに難しくなっている。今。京香の周囲からは微弱な磁場が常に放出されていて、機械などに影響を與える程度には問題が出始めていた。
「ココミも大丈夫? ちゃんと回りのこととか分かる?」
後ろを振り向き、霊幻の前を歩くホムラとココミを見る。京香の近くに居ることでココミのテレパシーが上手く作しなくなっては問題だった。
「問題ないわ。ノイズが混ざってうるさいくらい。わたし達はおしゃべりをしているから邪魔をしないでくれる?」
「……」
「ハハハハハハハハ。いつも通りだな」
影響が無いわけでは無いが、そこまで気にしなくても良い様だ。
そうこう話しているに京香は恭介の部屋、301號室の前に到著した。
「……あいつ、まだ起きてるな」
まだ明かりが見える窓にやれやれと恭介が眉を顰めながら、インターホンを押し、そしてドアの鍵を開けた。
「おかえりなさーい、お兄様ー!」
部屋の奧から聲が聞こえ、困った様に眉の力を抜いた恭介が靴をいで聲の場所へ向かって行く。
「お疲れ様ねお兄様! ホムラもココミも京香も霊幻もお疲れ様!」
それに京香達も付いて行くと、高級そうなソファでフレデリカの膝枕で橫にったフレデリカが首を揺らしてこちらを見ていた。
「ただいま。フレデリカ、寢てて良いって言ったろ? シラユキもフレデリカを寢かせて良いのに」
「見たい深夜アニメがあったので。見てください。丁度良い所なんです。」
シラユキが指差したテレビ畫面では確かに何かのアニメ映像が流れていた。
「あら、ココミ、魔導年ラジカルマギカだわ。再放送ね。丁度主人公の先輩が死ぬ直前じゃない」
「ネタバレは厳ですよ!?」
やんややんやとしく、京香はやや面を喰らった。
「恭介、あんた思ったよりも楽しく過ごしてんのねぇ」
「毎日振り回されっぱなしですよほんと」
フレデリカの頭を數度で、恭介が苦笑する。普段、第六課で會う時とは違う何処か穏やかな表だった。
――知らない匂いがする。
當たり前のことではあるが、京香の部屋とは違う匂いがした。特別なアロマなどを使っているわけでは無いだろう。恭介達が生活している日々の匂いである。
何故だかその匂いに京香の腹はクゥッと鳴った。
「……とりあえず、軽く何か食べますか。殘りですけどカレーで良いですか?」
「そうね。ありがとう。いただくわ」
後は野となれご令嬢!〜悪役令嬢である妹が婚約破棄されたとばっちりを受けて我が家が沒落したので、わたしは森でサバイバルすることにしました。〜
「すまん、我が家は沒落することになった」 父の衝撃的ひと言から、突然始まるサバイバル。 伯爵家の長女ヴェロニカの人生は順風満帆そのもの。大好きな婚約者もいて將來の幸せも約束された完璧なご令嬢だ。ただ一つの欠點、おかしな妹がいることを除けば……。 妹は小さい頃から自分を前世でプレイしていた乙女ゲームの悪役令嬢であるとの妄想に囚われていた。まるで本気にしていなかった家族であるが、ある日妹の婚約破棄をきっかけに沒落の道を進み始める。 そのとばっちりでヴェロニカも兵士たちに追われることになり、屋敷を出て安全な場所まで逃げようとしたところで、山中で追っ手の兵士に襲われてしまった。あわや慘殺、となるところを偶然通りかかった脫走兵を名乗る男、ロスに助けられる。 追っ手から逃げる中、互いに惹かれあっていく二人だが、ロスにはヴェロニカを愛してはいけない秘密があった。 道中は敵だらけ、生き延びる道はたった一つ。 森の中でサバイバル! 食料は現地調達……! 襲いくる大自然と敵の兵士たちから逃れながらも生き延び続ける! 信じられるのは、銃と己の強い心だけ! ロスから生き抜く術を全て學びとったヴェロニカは最強のサバイバル令嬢となっていく。やがて陰謀に気がついたヴェロニカは、ゲームのシナリオをぶっ壊し運命に逆らい、計略を暴き、失われたもの全てを取り戻すことを決意した。 片手には獲物を、片手には銃を持ち、撃って撃って擊ちまくる白煙漂う物語。 ※この物語を書く前に短編を書きました。相互に若干のネタバレを含みます。またいただいた感想にもネタバレがあるので読まれる際はご注意ください。 ※続編を別作品として投稿しておりましたが、本作品に合流させました。內容としては同じものになります。
8 54我が家の床下で築くハーレム王國
この春から大學生になった柏原翔平。念願の一人暮らしも葉い、明日入學式を迎えるはずだった。だがその日の晩、彼の家の床には大きな穴が開いていて、そこから何故か女の子が現れる。しかし少女は何故か全裸だった。 これは普通の大學生が自分の家の床下で繰り広げるちょっと不思議な物語。 ※2016年10月17日、全編改稿完了及び、新裝版床ハレに際してタイトル変更しました
8 90女であり男でもある私は復讐をしていきます
容姿端麗、文武両道な伯爵令嬢シトラル・サランバールは國の次期権力者達の嫉妬を買い、15歳の時無実の罪で殺されてしまう。 その後、神と名乗る少年に出會い神に選ばれ、加護を貰っている同い年の子に転生(?)する。 転生した子は男の姿にも女の姿にもなれる體質に強力な魅了魔法と光魔法を持って生まれていた。 その力を使い、無実の罪でシトラルを殺した人たちに復讐をしていくことを決意する 今度こそ最愛の人と幸せな人生を!! 初めて書いた作品なのでまだまだ下手なところは沢山あると思いますが、アドバイスやフォローをしていただけるとありがたいです!
8 134脇役転生の筈だった
乙女ゲーム『エデンの花園』に出てくる主人公……の、友人海野咲夜。 前世の記憶というものを取り戻した咲夜はある未來のために奮闘する。 だって、だってですよ? この友人役、必ず死ぬんですよ? 主人公を庇って死んじゃうんですよ? ……折角の2度目の人生、そうそうに死んでたまるかぁぁぁ!! という思いから行動した結果、何故か私を嫌っている筈だった兄が重度のシスコンと化したり…。 何故か面倒事に巻き込まれていたり? (特にシスコン兄の暴走のせいですが) 攻略対象者とは近付かないと決めていたのに何故か友人になって…。 しかもシナリオとは違って同じクラスになってるし…!
8 119この美少女達俺の妻らしいけど記憶に無いんだが⋯⋯
「師匠! エルと結婚してください!」 「湊君⋯⋯わ、わわ私を! つつ妻にしてくれない⋯⋯か?」 「湊⋯⋯私は貴方が好き。私と結婚してください」 入學して二週間、高等部一年C組己龍 湊は三人の少女から強烈なアプローチを受けていた。 左の少女は、シルクのような滑らかな黒髪を背中の真ん中ほどまで下げ、前髪を眉毛の上辺りで切り揃えた幼さの殘る無邪気そうな顔、つぶらな瞳をこちらに向けている。 右の少女は、水面に少しの紫を垂らしたかのように淡く儚い淡藤色の髪を肩程の長さに揃え、普段はあまり変化のない整った顔も他の二人の様に真っ赤に染まっている。 真ん中の少女は、太陽の光で煌めく黃金色の髪には全體的に緩やかなウェーブがかかり幻想的で、キリッとした表情も今は何処と無く不安げで可愛らしい。 そんな世の中の男性諸君が聞いたら飛んで庭駆け回るであろう程に幸せな筈なのだが──。 (なんでこんな事になってんだよ⋯⋯) 湊は高鳴ってしまう胸を押さえ、選ぶ事の出來ない難問にため息を一つつくのであった。 十年前、世界各地に突如現れた神からの挑戦狀、浮遊塔の攻略、それを目標に創立された第二空中塔アムラト育成機関、シャガルト學園。 塔を攻略するには、結婚する事での様々な能力の解放、強化が基本である。 そんな學園に高等部から入學した湊はどんな生活を送っていくのか。 強力な異能に、少し殘念なデメリットを兼ね備えた選ばれたアムラト達、そんな彼らはアムラトの、いや人類の目標とも言える塔攻略を目指す。 一癖も二癖もある美少女達に振り回されっぱなしの主人公の物語。
8 103腹下したせいで1人異世界転移に遅れてしまったんですが 特別編 〜美少女転校生と始める學園生活〜
この作品は「腹下したせいで1人異世界転移に遅れてしまったんですが」の特別編です。 2年生になった主人公藤山優はある日転校してきた山田ミーシェと仲良くなったことで今までの冴えない學園生活とは一転、振り回されることに?! 學園×戀愛×青春です。 戀愛ものは初めてですが、頑張ります。
8 171