《【10萬PV!】磁界の王はキョンシーへ撲滅を告げる》① 知らない匂い 2

ミンミンの忠告をけた後、そのまま歓楽街を抜け、京香達は車に乗り込んだ。本人の雰囲気通り、恭介の運転は丁寧で、途中途中で助手席に乗った京香は眠りそうにってしまった。

數十分後、恭介のマンション、メゾンアサガオに著き、京香はびをしながら恭介の部屋へと向かう。

「知ってたけど良い所に住んでるわねぇ。めちゃくちゃ綺麗で新しいじゃん」

メゾンアサガオに暮らすのはホムラやココミの様なハカモリの重要人達である。ここには第一課のキョンシー使い達が複數常在し、ハカモリの中でも重要人の護衛をしている。

至る所に侵者検知用のセンサーがあり、壁や窓は全て特殊仕様で一節ではバズーカをけても壊れないらしい。

ホムラとココミの持ち主とってから恭介の住処は半ば強制的にメゾンアサガオに移ったのである。

「清金京香は育友荘から出ないんですか?」

「あそこ古いけどセキュリティとかはめっちゃ良いのよ」

互いの住居についてあれこれを話ながら京香達は階段を上がって行く。途中途中の部屋のドアは開き、第一課のキョンシー使い達が顔を出していた。

「そういやアタシが來てもセンサーとか大丈夫なの?」

「そのためにこの二週間工事とかしてましたよ」

京香のマグネトロキネシスの出力は日を追うごとに難しくなっている。今。京香の周囲からは微弱な磁場が常に放出されていて、機械などに影響を與える程度には問題が出始めていた。

「ココミも大丈夫? ちゃんと回りのこととか分かる?」

後ろを振り向き、霊幻の前を歩くホムラとココミを見る。京香の近くに居ることでココミのテレパシーが上手く作しなくなっては問題だった。

「問題ないわ。ノイズが混ざってうるさいくらい。わたし達はおしゃべりをしているから邪魔をしないでくれる?」

「……」

「ハハハハハハハハ。いつも通りだな」

影響が無いわけでは無いが、そこまで気にしなくても良い様だ。

そうこう話しているに京香は恭介の部屋、301號室の前に到著した。

「……あいつ、まだ起きてるな」

まだ明かりが見える窓にやれやれと恭介が眉を顰めながら、インターホンを押し、そしてドアの鍵を開けた。

「おかえりなさーい、お兄様ー!」

部屋の奧から聲が聞こえ、困った様に眉の力を抜いた恭介が靴をいで聲の場所へ向かって行く。

「お疲れ様ねお兄様! ホムラもココミも京香も霊幻もお疲れ様!」

それに京香達も付いて行くと、高級そうなソファでフレデリカの膝枕で橫にったフレデリカが首を揺らしてこちらを見ていた。

「ただいま。フレデリカ、寢てて良いって言ったろ? シラユキもフレデリカを寢かせて良いのに」

「見たい深夜アニメがあったので。見てください。丁度良い所なんです。」

シラユキが指差したテレビ畫面では確かに何かのアニメ映像が流れていた。

「あら、ココミ、魔導年ラジカルマギカだわ。再放送ね。丁度主人公の先輩が死ぬ直前じゃない」

「ネタバレは厳ですよ!?」

やんややんやとしく、京香はやや面を喰らった。

「恭介、あんた思ったよりも楽しく過ごしてんのねぇ」

「毎日振り回されっぱなしですよほんと」

フレデリカの頭を數度で、恭介が苦笑する。普段、第六課で會う時とは違う何処か穏やかな表だった。

――知らない匂いがする。

當たり前のことではあるが、京香の部屋とは違う匂いがした。特別なアロマなどを使っているわけでは無いだろう。恭介達が生活している日々の匂いである。

何故だかその匂いに京香の腹はクゥッと鳴った。

「……とりあえず、軽く何か食べますか。殘りですけどカレーで良いですか?」

「そうね。ありがとう。いただくわ」

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