《【WEB版】高校生WEB作家のモテ生活 「あんたが神作家なわけないでしょ」と僕を振った馴染が後悔してるけどもう遅い【書籍版好評発売中!】》177話 合意してねえから
【☆★おしらせ★☆】
あとがきに、
とても大切なお知らせが書いてあります。
最後まで読んでくださると嬉しいです。
177話 合意してねえから
僕んちにて。
「勇太……何どもでも言うわよ」
リビングにて。
夕飯を食べたあと、こたつにっている僕ら。
みちるは僕に指をつきつける。
「勇太! 由梨恵! おちび! ここにいないけど……アリッサ!」
びしびしびしっ、と指を指して……
「全員……おかしい!」
「そう?」「そうかなぁ?」『そうかもなぁ……!!!』
こうちゃんが由梨恵の膝上で、天を仰ぎ見る。
なにやってんだろ?
『虛式……むらちゃき!』
ぴんっ、とこうちゃんがデコピンをからうちしてる。
まあいつも通りだろう(諦念)
「そうよ!」
「芽依さんは?」
「あの人はまともだけど、空気読んでまともじゃないふりしてるのよ」
『潛伏きょうじんってやつですな』
ふり……?
「なんでそんなことするの……?」
僕は芽さんを見やる。
にこっ、と芽依さんが笑う。
「ハーレムイイネ!」
「芽依さん……!」
「先生がやる気なくす方がアレだからね」
「ほら! 會社の利益のために勇太に同調するふりしてるだけ!」
「でもちゃんとゆーくんのことは好きよ♡」
好きだって……へへへっ。
僕も芽依さん、頼りになる大人ので、大好きだなぁ。
「あのね勇太、ハーレムは駄目なんだってば……! 世間が許さないんだから……」
するとこうちゃんが由梨恵の膝から下りて、ミチルの隣に移し、ちょんちょんと肩をつつく。
「何よおちび?」
『そんなあなたにこれ見てちょんまげ』
こうちゃんが手に持っているタブレットを、皆に見えるように、こたつテーブルの上に置く。
「えーとなになに……一夫多妻家庭……?」
バラエティ番組の、切り抜き畫だった。
「ふーん……『奧さんひとり、あとは養子ってことで、一夫多妻してるとこある。』ですって。ほらみーちゃん、あるみたいよ~」
「ぐぬ……ぐぬぬぬ……」
そうだよね、そういう方法ならね!
ハーレムできるじゃん!
「ちょっと芽依さん、畫最後まで見せてよ」
さっ、と芽依さんがタブレットを後ろ手に隠す。
みちるは勘が良いのか、彼からタブを回収。
畫はこうしめくくっていた。
「ええと……『もちろん、全員が関係に合意してるが重要』かぁ」
そっか……そうだよねえ……。
うん。
「じゃあ大丈夫だね!」
「どこがじゃぁああああ! アタシ合意してないからぁああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!」
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俺は、電脳世界が好きなだけの一般人です
簡単に自己紹介をしておこう。 俺は、高校生だ。確かに、親父に騙されて、會社の取締役社長をやっているが、俺だけしか・・・いや、幼馴染のユウキも社員になっていた・・・と思う。 俺の親父は、プログラマとしては一流なのだろうが、面倒なことはやらないとという変わり者だ。 そんな親父に小學生の頃から、プログラムやネットワークやハードウェアの事を叩き込まれてきた。俺が望んだと言っているが、覚えているわけがない。 俺が、パソコンやネットワークに詳しいと知った者からお願いという名の”命令”が屆くことが多い。 プログラムを作ってくれとかなら、まだ話ができる。パソコンがほしいけど、何がいいくらいなら可愛く感じてしまう。パソコンが壊れた、辺りの話だと、正直何もできないことの方が多い。 嫌いな奴が居るからハッキングしてくれや、元カノのスマホに侵入してくれ・・・犯罪な依頼も多い。これは、”ふざけるな”斷ることができるので気持ちが楽だ。それでも引き下がらない者も多い。その時には、金銭の要求をすると・・・次から話にも來なくなる。 でも、一番困るのは、”なんだだかわからないけど動かない”だ。俺は、プロでもなんでもない。 ただただ、パソコンが好きで、電脳世界が好きな”一般人”なのです。 そんな”一般人”の俺に、今日も依頼が入ってくる。
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