《【書籍化!】【最強ギフトで領地経営スローライフ】ハズレギフトと実家追放されましたが、『見るだけでどんな魔法でもコピー』できるので辺境開拓していたら…伝説の村が出來ていた~うちの村人、剣聖より強くね?~》第106話 ???VS剣自慢の魔族(後編)
勇者編完結まで毎日更新します!
1月15日 小説3巻・コミカライズ2巻同時発売です!
魔族の地下拠點の中、カストルとレンデルが激しく切り結ぶ。
「どうしたどうした! その程度か、人間!」
魔族レンデルの猛攻に押されて、カストルが膝を著く。短い攻防の中で、既にカストルはボロボロになっていた。
「力の差は歴然。良い剣を使っても、埋まる力の差ではないぞ」
「クソッ!」
カストルが歯ぎしりする。
「こうなったら、奧の手を使うか……!」
カストルが、腰からもう一本の剣を引き抜いて構える。
「二刀流か? そんな付け焼き刃で、この俺に勝てると思うのか?」
「ああ! 思うぜ!」
カストルが二本の剣で斬りかかる。再び魔族とカストルの攻防が始まる。
「なに……!? さっきよりも、力の差が埋まっている。なぜだ!?」
「へへへ。教えてやるよ。俺は元々、二刀流の才能があったんだ」
カストルが、訓練を投げ出す様になる前。き日のメルキスとカストルは、一緒に剣の修行をしていた。
その中で発見した事実。
『カストルは、二刀流の天才だな』
扱いの難しい二刀流だが、カストルは二本の剣をる輝かしい才能を持っていた。
メルキスはずば抜けた天才だったが、二刀流だけで言えばカストルも間違いなく天才と呼べる逸材だった。
だが、カストルの才能は生まれた環境とかみ合わなかった。
ロードベルグ流は一本の剣のみで戦う流派。二人の父ザッハークは、二刀流の訓練を許可しなかった。そのため二人は、隠れて二人だけで二刀流の訓練に勵んでいた。
來る日も來る日もザッハークの目を盜んで二人だけの訓練をする。
二人で生み出した技は、実戦でも十分に通用する完度だった。
しかしある日、二人のの修行は終わりを告げる。
『ロードベルグ流は一刀流の剣だと何度言ったら分かるのだ!』
こっそりと二刀流の修行をしていたことがザッハークにばれて、二人はこっぴどく怒られた。當然、二刀流の稽古は二度とさせてもらえなかった。
カストルが剣の修行を投げ出したのは、それからすぐのことだった。
「懐かしいぜ。久し振りだけど、が覚えてやがる」
カストルの腕が二刀流になじんでいく。魔族との力の差が、徐々に埋まっていく。
二人が同時に後ろに下がって、間合いを取る。
「くそ、貴様なぞさっさと片付けて、勇者ラインバートの元へ行かねばならんのに……」
魔族が歯を食いしばる。
「はは。何言ってんだお前。お前程度が追いついたところで、兄貴の敵じゃねえ。お前じゃ、兄貴と勇者の戦いに近づいた瞬間、巻き添えを食らって瞬殺されるぜ」
カストルはそう言って笑う。
「……そう本気で思うなら、貴様は何故俺の足止めをする」
「決まってる。俺は兄貴に借りを返したい」
そう即答するカストルの目は、き通っていた。
「俺は兄貴にたくさんの借りがある。魔王パラナッシュの生け贄にされたときも助けてくれた。この街で指名手配された俺を、わざわざ二人だけしか分からない合い言葉を使って助けてくれた。こんな俺のことを、信じてくれた」
カストルが剣を強く握りしめる。
「前までの俺は、兄貴に勝ちたいって思ってた。本當は無理だと分かってるのに、気づかないふりをして、汚い手でも使って勝とうとしてた」
のを語り始めるカストル。
「だけど今は違う。兄貴は俺よりずっと、神的にも剣でも俺よりずっと先を行ってるって事実を俺はけれた。追い越すなんてのは無理な話だ」
カストルが再び剣を構える。
「それでも、俺はあの背中を追いかけていたい。できるだけ近くであの背中を見ていたい。そのためには、兄貴に守られっぱなしのダメな弟な俺をここで終わらせる。兄貴への借りをここで算するんだ。この戦いから逃げたら、あの背中には二度と追いつけなくなる」
カストルの剣が、を放ち始める。
「俺はお前を倒して、兄貴の背中を追いかける!」
そう宣言したとき。
『神的長により、【剣聖】が【雙刃の剣聖】へと進化します』
カストルは、頭の中で響く聲を確かに聞いた。
「なんだ、このは……!」
両手の剣が輝き出す。右の剣は氷の蒼い。左の剣は炎の赤いを放っている。
「ここへ來てギフトの進化だと!? おのれ、人間めぇ!」
魔族達セリウムがカストルに襲いかかる。
二人の間で斬撃の応酬が始まる。
「すげぇ、なんだこれ……! 力が湧いてくる! 剣が軽い!」
カストルが、新しい自分の力に驚く。
「「うおおおお!!」」
切り結ぶ魔族とカストル。両者ともに、限界に近い。
そして、より限界に近いのはカストルの方だ。
今の純粋な実力では、カストルは魔族を大きく上回っている。
だが、ギフトが覚醒する前にけたダメージが大きすぎた。カストルの力はもはや限界。腕を上げているのがやっと。
「これで、終わらせる!」
トドメを刺すべく、魔族が大技を仕掛けてくる。
「……力を貸してくれ、兄貴」
カストルが最後の力を振り絞って繰り出したのは、かつてメルキスと一緒に生み出した二刀流の技。
それは本來、ロードベルグ流剣に存在しないはずの型。
「ロードベルグ流剣”零”式! ”雙極氷炎雙刃星煌斬”」
一呼吸の間に、17発の斬撃を叩き込む、超高火力の剣技。
斬撃の嵐が、魔族の上半をズタズタに切り裂いた。
「ぐあああ!」
魔族が大ダメージをけて吹き飛ぶ。
「だが、まだ俺は終わらん……! 勝つのは俺だ!」
「噓だろ、しぶとすぎるだろ魔族」
魔族は剣を持って立ち上がり、カストルに迫る。対するカストルはもう、両腕が全く上がらない。
「だったら、これでどうだ!」
”ゴン!”
カストルが、魔族に頭突きを食らわせる。
「おの、れ!」
魔族がよろめき、下り階段へ倒れ込む。
「ぐあああああああ!」
魔族が階段を転げ落ちていく。落下のダメージで魔族は消滅した。
「くっそ。トドメが頭突きとか、締まらねえな。……まぁ、勝ちは勝ちだ! 借りはほんのちょっぴり返したぜ、兄貴」
満足そうに天井を見上げるカストル。
「だけど、追いかける元気までは殘ってねぇや……」
カストルは、その場に倒れ込んだ。
勇者編完結まで毎日更新します!
1月15日 小説3巻・コミカライズ2巻同時発売です!
學園一のお嬢様が風呂無しボロアパートに引越してきたんだが
俺、狹山涼平は苦學生だ。高校二年生にして仕送り無しの一人暮らしをこなす日々。そんなある時、涼平の隣の部屋にある人物が引っ越してきたのだが……。 「さ、狹山くんが何故ここにいますの?」 「それはこっちのセリフだ!」 なんと隣人はクラスメイトの超セレブなお嬢様だったのだ。訳ありで貧乏生活を迫られているらしく、頼れるのは秘密を知った俺だけ。一人で生きるのも精一杯なのに金持ちの美少女も養えとか無茶振りだっつーのっ!
8 157邪神と一緒にVRMMO 〜邪神と自由に生きていく〜
武術、勉學、何でもできる主人公がVRMMOで邪神と好き放題楽しんでいく小説です。 チートマシマシでお楽しみください。 作者の辭書に自重と言う言葉はない(斷言) 処女作、毎日投稿です。色々間違っている所もあると思いますが、コメントで感想やご意見いただければ勵みになるので是非お願いします。 作品への意見なども大歓迎です。 あと誤字多いです。御容赦ください。 注意 この作品には頻繁?に書き直しや修正が発生します。 作品をより良くするためなのでご容赦を。 大きな変更の場合は最新話のあとがきにて説明します。 Twitterハジメマシタ! ユーザーネーム「クロシヲ」でやってます。 ID的なのは@kuroshio_novelです。 コメントは最新話にてお返しします
8 61極寒の地で拠點作り
「まあ、何とかなるでしょ!」 が口癖の少女、冬木柚葉。 少々行き當たりばったりな性格の彼女は、ある日親友であり幼馴染の九條琴音からとあるVRMMOに誘われた。 ゲームはあまりやらない彼女だったが他ならぬ親友の頼みだから、と持ち前の何とかなるでしょ精神で共にプレイすることを決めたのだが……
8 182ヤメロ【完】
他人との不必要な関わりや人混みが苦手ということもあり、俺はアウトドア全般が昔から好きではなかった。 そんな俺の唯一の趣味といえば、自宅でのんびりとホラー映畫を鑑賞すること。 いくら趣味だとはいえ、やはり人が密集する映畫館には行きたくはない。それぐらい、外に出るのが好きではなかったりする。 だが、ある映畫と偶然出會ったことでそんな日常にも変化が訪れた。 その映畫の魅力にすっかりとハマッてしまった俺は、今では新作が出る度に映畫館へと足繁く通っている。 その名も『スナッフフィルム』 一部では、【本當の殺人映像】だなんて噂もある。 そんな噂をされる程に上手く出來たPOV方式のこの映畫は、これまで観てきたホラー映畫の中でも一番臨場感があり、俺に最高の刺激とエンタメを與えてくれるのだ。 そして今日も俺は、『スナッフフィルム』を観る為に映畫館の扉を開くーー。 ↓YouTubeにて、朗読中 https://m.youtube.com/channel/UCWypoBYNIICXZdBmfZHNe6Q/playlists ※ 表紙はフリーアイコンを使用しています 2020年4月27日 執筆完結作品
8 97俺の転生體は異世界の最兇魔剣だった!?
ある日、落雷により真っ黒焦げに焼けた自稱平凡主人公の織堺圭人はなんやかんやあって異世界の最兇と言われている魔剣に転生してしまった⁉︎ 魔剣になった主人公は、魔剣姿から人姿となり封印の祠での魔物狩りをして暇潰しをする日々であった。 そしてある日、貪欲な貴族によって封印の祠の封印が解かれた。そこからまたなんやかんやあって祠を出て學校に通うことが決まり、旅をする事に‼︎ 第一章 祠 閑話休題的な何か 第二章 神を映す石像 ←いまここ ※超不定期更新です。
8 115余命宣告された俺は、召喚された異世界で美少女達と共に世界を救います
電車にひかれそうになっていた女性を助けた高校二年生、寺尾翔太。 しかし、女性を助けたは良いものの、自分は電車にひかれてしまう……。 かと思いきや? 突如異世界に召喚され、余命宣告された翔太。殘された命で、美少女達と共に世界を救えるのか……!? アホな仲間たちに振り回されながらも、今日も翔太は世界を救う!
8 59