になったら人生イージーモードだと思ったけど案外そうでもありませんでした。》&202

「それで、あんたの狙いは何なの?」

私はダラダラとなんか言ってくるルドルヴルヴに核心をつくことにした。だってこいつが言いたいのはそういうことなの? 違うでしょ? 私が新たな宇宙持ってるとても貴重な存在なのは確か……それで? ってことだよ。わざわざ接してきたのなら、こんないきなりグリグリと探りれられても……ね。

わかってないよねルドルヴルヴは。まあこいつコミュニティ能力は足りなそうだもんね。私にきっとなにか言いたいことがあるのはわかる。でも々と足りないことを指摘されても、私は気分が良くならない。

なにかお願い事とか、なにか言いたいことがあるのなら、まずは私の事をもっと気持ちよくしないと駄目じゃないかな? かな? なにせ……他の始祖はいないんだよ? つまりはこいつがなんか不満げに私の足りないことを指摘してるが、だからって他にこいつが頼れる存在というのはいない。

だって始祖はそんなポンポンと生える存在じゃないからだ。もしも全く新しい新生宇宙をぽんぽんと作れるのなら、あの宇宙……現宇宙にこだわる必要なんてなかったんだ。

龍達にはそれが無理なら、神でもいい。私が作れたんだから、きっと力の優劣の問題ではないと思う。神でも宇宙は作れたはず。なにせあの現宇宙は呪い……ともいうべき始祖の龍がいるわけだし、もっと早い段階からあの宇宙に見切りをつけて新たな宇宙を創る方向に振れていたら……

(いや、それもきっと試したのだろう)

古龍は無駄に……というとズラララバライト達に失禮かもしれないが、実際無駄に長く生きてきてる。そこで何もやってなかった訳じゃない。きっと誰も新たな……新生宇宙は作れなかった。ま、でもそれなら……

(もっと私のご機嫌はとった方がいいと思うけど)

『そうだな。余計な話を多くしすぎた』

そういってルドルヴルヴが一息ついた。そして靜かな間が流れる。なにか覚悟がいることてもいうのだろうか? てかなんとなく予想はついてる。だって私しか他に始祖は居ないわけで……ならば大頼めるのは一択だ。

私に始祖の龍を片付けてほしい……とかね。まあそれだとさっきまで私に始祖の龍を倒すのことはできない……とか言ってることと矛盾が生じると思うだろう。でも実際問題、現宇宙に足突っ込んだ存在では始祖にトドメを指すことはできないということだし、ならば私しかいないんだよね。

そしてもう現宇宙は限界だ。ルドルヴルヴもこうやって目覚めてしまった以上、向こうの始祖が目覚めるのも時間の問題。そうなると向こうの宇宙は崩壊して無に帰す。それを回避するにはその前に始祖を……ね。それしかないじゃん。

ほらほら、早く私に懇願しなさい。私はとりあえず腕を組んで鼻息を「フフン」と鳴らしてる。そんな私にルドルヴルヴはこういった。

『端的に言おう。全ての命のために、この宇宙を使ってくれ』

「はいはいそういうと……うん? なんて?」

なんか思わずいい返事をしようとしたけど、なんか想定とちがうぞ? あっぷな……下手に了承するところだったじゃん! この宇宙を使え? は? 嫌ですけど。

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