になったら人生イージーモードだと思ったけど案外そうでもありませんでした。》&208

「古龍たちはいつもの場所?」

「何龍、か、なら」

そんな風なメルトの言葉。フム……つまりは既に古龍もその場に殘ってる奴と既にき出した奴がいると……そういう事だろう。まだルドルヴルヴが復活してそんなに経ってない筈なのに、もう次の行に移ってる奴もいると……

古龍は龍の頂點であり、竜は當然にその存在に畏怖をするような……そんな対象だ。そしてそれは神とて同じ。古龍になんてそれこそなかなかあわないからこそ、神の中にも古龍とはだいたいが全知全能でなんでもできる圧倒的な力を持つ奴ら……というイメージが蔓延してる。

実際にはそれはあながち間違いじゃない。間違いじゃないけど……正解でもないだろう。私は上位の神一柱としてそれこそ古龍と関わる機會もおおかったからよくわかる。

「私が上位の神になってもういくつ星は過ぎたでしょうね……」

私はふとそんな風に遠い目で言ってしまった。けどそれも仕方ないだろう。なにせ、この変化……この事態そのものがこれまで長い年月を生きて來た私でさえも経験したことないような、そんな事態になりえると思ってるからだ。

ついつい昔を振り返ろうとしても、それは仕方ない。

「そこまで、じゃない。たくさん、きえてった」

「そうね。沢山の星を作っては消してきた。過ぎ去る星の數は神にとっては空しいよね」

ついつい星関連の言葉をいってしまったが、それはそういう言い方が神の間ではよく使われるからだ。私たちは普通の時を生きてはいない。だから時間の覚を星でじるみたいな……そんな覚だ。

哀愁に浸るのはまだまだ早い。寧ろこれから……そうこれから全てが始まるといってもいい。きっと加速する……というほうが正しいんだろう。そう、これからこの宇宙の滅びが加速する。

ゆっくりと、なんとか延命治療をずっとこの宇宙は続けてきた。それが出來なくなったから、加速するんだ。

「古龍たちの所にいくわ」

「どう、する?」

「願わくば、協力してもらう。そうじゃなかったら……ごめん、メルトの兄妹を殺すことになるかもね」

私はそういった。もしかしたらこれで私からメルトが離れるかもしれない。その恐れがないとは言えない。けど……そんな私の心を見かしてか、メルトはそのを抱いてる腕を逆にギュッとしてくる。

「いいよ、イセノンノンが、それを必要と、いうのなら」

いとおしい。私はより強くギュッとした。

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