《になったら人生イージーモードだと思ったけど案外そうでもありませんでした。》&210
私は殘った神を連れて中央の宇宙を進む。すると……何やら自の手が震えてることに気づいた。
「これは……」
『きづい、た?』
私の隣にいたメルトがそんな風にいってそしてカッ! とった。それと共に人化を解いて龍の姿へとかわった。その姿はメタリックな銀で龍というよりも、クラゲみたいと言われる姿をしてる。
まあ別に龍とか言ってるが、その姿は様々なのだ。龍に定義はない。ただとても強い力を得たら、その存在が『竜』へと昇華したりすることもある。それかやっぱり子供とかね。竜や龍が卵を産んでそれが羽化して竜が誕生するというのがよくあることだ。
その場合は勿論だけど親である龍か竜の特徴を濃くけつくことになる。龍や竜は実は自だけで卵を産むことができる。まあ一人だけで生むなんて事はそうそうしないんだけど。でもできる。
その場合は子供を産むというよりも、自の進化に近い。竜が龍へと昇華されるときも卵に一度返るという習がある。それかピンチの時だ。自が死に直面したとき、卵に帰ったりする。なにせ卵はとても強固なのだ。自の全てを犠牲に卵に帰ったりできるからだ。
卵になると概念的に竜を殺すことができなくなる。概念的に……というのがどういうことかというと、『死』という概念を遠ざけることができる……ということだ。限りなく死を回避できる手段が龍や竜にとっては卵なのだ。
それこそ私達神や、竜や龍ともなると、相手の存在を源から消し去るような手段をいくつか持ってる。それこそ、魂とかだって管理してるわけだし、當然だ。いくらが頑強でも魂はそうはいかないからね。
魂に干渉できるのは上位の存在である私達には當然だ。けどそんな私達でも卵になった龍や竜の魂には干渉できない。だってそこに魂がないというか、概念として遠いからだ。なくなったらそれこそ『死』だからね。だから遠ざける事で彼らは死を限りなく回避してる。
『いつも、と、違う。とても、荒れてる』
メルトのそんな言葉に私は同意する。私もそんなに頻繁にここにきたことない。実際これで三度目くらいだ。でも……明らかに違う。最初は気のせいか? とも思ったけど、中央に近づくたびにそうじゃないとわかる。
確かにここにこくるたびにその力に圧倒されるわけだけど、でもそれは古龍たちが封じてる前くらいまで來たら……の話だった筈。中央は中央というだけあって広い。
なのに既にその中央にある力をじる程だ。これまでは古龍たちが一生懸命抑えてた筈のものが、れ出てる。そう思うのが妥當だろう。
そして私たちは衝撃的な景をみた。
『ああ、來たのですね『メルトバース』ですがこれ以上はダメです』
『そうだ。お前まで食われることはない』
『我らだけで後僅かでも抑える。その間に、この宇宙を……全ての宇宙の命を頼む』
そこには三の古龍がいた。どれもとても強力な古龍だ。三を一斉に相手にするなんて私にもできない。一でも明確に私よりも強いだろう。だからこそ、これだけの神を連れて來た。なのに……どうやら無駄になったらしい。
なにせ……だ。その三の古龍のは薄くなってた。そしてそれがどこにいってるのか……それは中央だ。吸収されてる……あの古龍が。いやこの場合は食われてる……と言った方が正しいのかもしれない。
私は歯嚙みしていった。
「撤退するわ。全員急ぎなさい!!」
すぐさまこの場を離れる。その時、最後に古龍から思念が送られてきた。それはこの宇宙を頼む的な……あれだ。私の事嫌いなくせに……そんな呪いを殘さないでほしい。
私はね……こんな宇宙に未練なんてないのよ。他の神も龍達も……さらには命だってどうでもいい。だからそんなのだけ殘していかれても不快なだけ……
(本當に不愉快だわ)
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