《ダンジョン・ザ・チョイス》796.正義の教祖VS偉大なる英雄
「さっさと死ね、クソガキ!!」
“正義支配”による全方位攻撃を、また“隨伴の天風”で弾き飛ばす!
「“狂剣”――ブラッドスラッシュ!!」
模造神代文字で強化した一撃か。
「“剛力竜衝”」
六文字分の力を込めた掌撃で軌道を逸らし、膝蹴りを決め――
「“超高速”!!」
――背後を取られた!?
「パワープリック!!」
左腕の“古代の叡智の盾”からレーザー刃を生やし、軌道を逸らす!
「ハイパワースラッシュ」
――奴の背後に付いて回る“災禍の魔道騎士”が、その手の大剣で防いだ?
「――ブラッドスプラッシュ!!」
背後の騎士の杖から魔法陣が生まれ、の鉄砲水が襲い來る!
「“瞬足”!」
間一髪で躱せたけれど……さっき、詠唱破棄してたのに魔法陣が生まれてたよな?
「ブラッドバイパー!!」
また、騎士の持つ杖から魔法陣が生まれ、流の大蛇を呼び出した?
それがユニークスキル、“災禍の魔道騎士”の能力の一つか。
「“飛剣・紅蓮”!!」
騎士の剣から炎の斬撃――正義の刃が、時間差で背後からも!
「“拒絶領域”!!」
これで、今日の分の“拒絶領域”は使い切ってしまった。
「“超高速”!!」
今度は上下からの二刀流か。
“古代の叡智の盾”を巨大化し、攻撃を防ぎつつ奴の速度を殺す。
「シールドバッシュ――“飛王剣”!!」
「“狂盾”――ブラッドバッシュ!!」
吹っ飛ばした相手に即座に斬撃を飛ばすも、模造神代文字で強化された盾で掻き消されたか。
――死角から狙わせた“ウェポン・クラスター”の一撃が、“災禍の魔道騎士”によって防がれてしまう!
「おかしいな。完全に意表を突いたつもりだったんだけれど」
“グレートグランドキャリバー”の代わりに手にれたばかりの“フリーリー・オービットソード”を組み合わせた事で、俺の“ウェポン・クラスター”を浮遊剣のようにれるようにしていた。
「き、貴様……」
あのユニークスキル、自で者を守る機能もあるのか。だとすると――
「どうやら、正面からの力押しが一番有効そうだな」
「この卑怯者がぁッ!!」
「決闘でもしているつもりだったのか?」
「卑怯者が――卑怯者が卑怯者が卑怯者が卑怯者が卑怯者がぁぁぁッ!!」
「――前に教會前で絡んできた奴等、アレってお前の指示だったんだってな」
夜鷹が見付けてくれたプレーヤーが、ソイツらだった。
「悪評流させて、自分の所に寄付するように強要してたんだろ? 俺達に差し向けたのだって、自分の教會を使わないのが面白くなかったからって聞いたぞ?」
他にも、以前あった教會の所有者を手に掛けたり、新しく教會を所有しようとした人間を潰させたりと、余罪をベラベラ喋ってくれた。
「アイツら――殺すジャスティス殺すジャスティス殺すジャスティス殺すジャスティス殺すジャスティス殺すジャスティス殺すジャスティス殺すジャスティス殺すジャスティス殺すジャスティス殺すジャスティス殺すジャスティス」
「もう全員死んでるよ――“神代の剣”」
天風の剣に十二文字刻んだ狀態で、青白い刀を纏わせる。
「ク!! ――ムーブメント!!」
「背後に転移か」
鋭くなっている覚のおかげで、転移先が近ければ近いほど解る!
「――な!?」
ばした刀で振り払うも、魔道騎士に防がれ、最奧のステンドグラス前まで吹っ飛ばす形に。
「“大地肩腕”――“拳腕噴”」
飛ばした巖石の腕で“災禍の魔道騎士”の肩を摑ませ、拘束。
者への攻撃には自で反応する分、騎士狙いの攻撃には反応が鈍いらしい。
「は、離せ!!」
「“天使大地剣”――エンジェルグランドブレイク!!」
最奧のステンドグラスが壇上ごと吹き飛び、割れ落ちていく。
「……へー」
必死に凌いだのか、俺の全力の一撃による被害を、両腕の消失だけで済ませたか。
「あ……ぁぁ……わ、私の腕が……腕がぁ……」
既に半狂。
「じゃあな」
「わ、私を殺すのか? それは、か、神に仇す行為だぞッ!!」
この後に及んで、命乞いのつもりか?
「俺は、お前の言う都合の良い神なんて信じない」
「無神論者が……だからお前達日本人は、神にされないんだ! 世界で唯一核弾を落とされたのがその証拠だ!」
本當にコイツは、本から日本人じゃないらしい。
「宗教に縋る奴なんて、只の神弱者だろ」
「黙れジャスティス!! 黙れよぉぉぉジャスティスぅぅぅぅッッ!!!!」
ジャスティスジャスティスうるせー!!
「……なら試してみるか? 俺とお前、どっちの方が神にされてるか」
「……ハハ――そんなの、私に決まってるだろうがぁぁッッッ!!!!」
「“超同調”」
互いの思考、生い立ち、信念、生き様、これまでの全てを食らわせ合う!!
「――…………ぁ……ぁぁ…………」
「……ぶっ壊れたか」
“ウェポン・クラスター”を摑み、マサヨシだったの首を刎ねる。
そのまま“隨伴の天風”で“地球儀”を破壊……見た目が月に変わった。
……フランスで日本人の両親から生まれ、日本に來るまでずっとアジア人差別でめられ続け、その日本では馴染めず、自分がされてきた差別を信條にしてしか生きられなかった憐れで愚かな人間。
「薄っぺらいんだよ、おまえ」
“超同調”を使って初めて、特に揺さぶられるが無かった奴だった。
「……これからどうするか」
アイツらに重荷を背負わせるくらいなら、殘りのプレーヤーは俺が――
○五つ以上の陣地がある狀態で、クエスト抜けが選択されました。貴方はクエストクリアです。
「……アイツら、いつの間に」
がに包まれていく。
「……これで、無闇に殺さずに済むんだな」
手にれたアイテム欄を開く。
「やっぱり無いか」
マサヨシの記憶を見たことで、アイツが言機能を使っていたこと、その相手も知っている。
「厄介な奴等に、SSランクとユニークスキルが渡ってしまったな」
○戦士.Lv98になりました。お守り欄に“守護神”、“古代兵裝”を二つ裝備できるようになります。
●●●
「……驚いた」
チョイスプレート作中にマサヨシが死んだ通知が屆いたと思ったら、SSランクの“ジャスティス・アスルランザー”に、ユニークスキルの“災禍の魔道騎士”……他にも大量のアイテムが。
「そうか……死んだのか、アイツ」
私がフランス人だと知って、妙に馴れ馴れしかったあのキモ男。
「死んだって誰のこと、アデール?」
中國人のユイリィに聲を掛けられる。
「五十四ステージにいた、自稱教祖様だよ」
「……ああ、しつこくアンタに言い寄ってた」
妙に、フランスをベラベラ褒め稱えていたな、あの男。
「武やスキルを使えれば、《梅の薔薇を飾ってあげよう》の連中をこの手で皆殺しにしてやったのに! あの中國人の面汚しども!」
ユイリィは、五十四ステージを離れるまで苦々しく思っていたものな。
「あ、夕飯を運ぶの手伝わないと!」
ユイリィが跳ねるように去っていく。
「フランスね……――あんな國、とっとと消えれば良いだろうに」
だが、この大量のアイテムは私達の――アテル様の役には立ちそうだ。だから――
「謝はしてやるよ、私の大嫌いなレイシスト教祖」
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