になったら人生イージーモードだと思ったけど案外そうでもありませんでした。》&217

まさにお茶のをしたが宇宙のようなお盆のへと注がれていく。それで別に嵩が増す……という事はないが、その緑は徐々にその中へと広がっていく。

そして手をかざして何やら唱えるククール神。

「えんやえんや……」

きっと彼のオリジナルな言葉なんだろう。私が聞いてもなにか意味がある……ようには聞こえない。けどその言葉が進むにつれてお盆にある宇宙の星が反応してる。そして無秩序に広がってたが明確に形をしていく。

その大きなお盆の宇宙に最初はただのシミのように広がってた筈なのに、徐々に何かが浮かび上がっていく。それは大きな戦いを描いているよう……そして実際このお盆にある星が消えていく。徐々に徐々に……暗さを増していく宇宙。不吉な事を暗示してるのだろうか?

「どうやら困難が待ちけてるようね。それはとても近い時期にくる。もしかしたら……今、かもね」

「それはそれは、気を付けないとね」

脅すように言ってくるククール神。でもそんなの誰でもわかってるからね。実際今はこれまでのどんな時期よりもどこでも戦いが発生してる。そして古龍が減った。

これはこれまでの數億年……全くなかったことだ。なにせ古龍は宇宙にとってとても大きな部分を占めてる存在だった。古龍の名前だけで大抵の竜はおとなしくなるし、そこらの神だって古龍には頭があがらない。

むしろ古龍と対等に話せる存在がほんの一握り。いくら宇宙で異変が起こったとしても、古龍だけは揺るがない……そんなイメージがきっとあったはずだ。

それが既に數は消えた。これが宇宙全の異常じゃなかったらなんだと……ね。

そして……お盆の中の宇宙のはなくなった。

「ちょっと、命全滅してない?」

「あちゃー、やっぱりそうですか」

「どういう事?」

私がそんな風に聞くと、ククール神は何やら何もないところからまた取り出した。それは手のひらサイズの手帳だ。

「私、最近とても繁盛してたんですよ」

「それはよかったわね」

「ええ、おかげさまで、とても儲かってました」

何をいいたいのか? と私は思う。すると手にした手帳をパラパラと一通りめくったあと、それを鼻につけるようにして、こういってきた。

「実はここ數日、占った神々の結果は大一緒なんです」

「それって……」

「ええ、同じです。皆さん、こうなってしまうんですよ」

それってつまりは、宇宙が終わるから……なのでは? 宇宙が終わるということは全ての神に影響がある。だから占い結果が同じになる……と私は思った。

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