《になったら人生イージーモードだと思ったけど案外そうでもありませんでした。》&223
(見えてるだけで神の數は131、見えない奴もいるだろうし、200くらいはいるかもね。ここまでやってくるとか……神だけとは思えない。一番の候補はローレン神と契約してる龍か……それかあれだけの神と契約してる龍やら竜が來るかも……そうなると厄介ね)
私はそんなことを思いつつ、なんとか生き延びてた。流石にこれだけの數がいると厄介というほかない。こんな風によってたかって一人の神を殺そうとするとか……そこに信念があるのか? と言いたい。まあきっと彼らは言うだろう。
「この宇宙の為だ!!」
とかね。私は彼らにとっては巨悪のようだからね。確かに私はゼーファスとは折り合いがわるかった。けど爭ってた訳じゃない。ただの方向の違いだ。神は基本自主が重んじられるんだし、ゼーファスだって私に強制はしてなかった。
まあ向こうが強く出ないのをいいことに、好き放題やってたか? と言われたら「ハイ」としかいいようがない。それに……だ。それに……
(あの爺、かわいいメスに弱いからね)
そこである。ちょろっとしなだれかかったり、をちらりと見せるだけでデレデレとするんだから、それは私のせいじゃなくない? 仮にも……というか、実質ゼーファスは神の頂點な訳だよ。それは誰もが認めてる。
そんな奴が簡単にデレデレするのが悪いよね? だって頂點なんだよ? 神の頂點だ。それならもっときっちりとして睨みを効かせてくれないとだろう。
あんなスケベ爺じゃ、舐め腐ってもしょうがないじゃん。それで私が悪いって……おかしい。あの頂點の自覚がない爺をまずは責めるべきだ。でもきっと奴らは――
「ゼーファス様の手を煩わせるべきじゃない」
――とかいう、勘違いを起こしてるんだろう。だから自分の頭でを考えない奴らは嫌いなのよ。複數の神が一斉に力をむけてくる。降りやまない槍の雨に、噴き出してくる地獄の業火。空間を割くようにして現れる奴らの攻撃は避けるなんてのは不可能。神の攻撃に逃げ場はない。でも私はやり過ごしてる。
神、200名分の空間の支配。確かに強力だ。けど……
「ねえ、貴方こっち観て」
私は見つけた神にそういって近づく。ちょっとだけれる指先。そしてそのをわずかに這わせて、近い距離で見つめあう。
(同調)
私は一つの欠片を手にれる。
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