《になったら人生イージーモードだと思ったけど案外そうでもありませんでした。》&229
「イセノ神は倒した。奴がいなくなったことを宇宙に喧伝して、この宇宙の行く末を示せるのはゼーファス様だけだと示すぞ。
全ての神を……その力をあのお方に集める。それが出來ればきっと……この宇宙をなんとかできるかもしれない」
そういってローレン神達は結界を解いて、去っていく。靜かな……そしてくらい宇宙だけがそこには殘った。そこに一人の神が現れる。それはククール神だ。
「だいぶ警戒してるみたいね。けど今なら大丈夫よ」
そんな事を靜かに述べる。すると小さなかポンっと現れた。それには目だけがあった。
(何の用? あんたの裏切りはわかってるわよ?)
「裏切りなんて人聞き悪い。あれだけの神に脅されたら仕方ないでしょう? 私には戦えるだけの力なんてないのだし。そこら辺貴方だってわかってるでしょ? イセノ神」
(……奴らに伝えるつもり?)
その頭に直接響く聲にククール神は首を橫に振るう。
「そんなことをしてどうなるの? それに……まだ貴方の命が盡きる運命はここじゃないから。私の占いがそういってる」
(だから私が負けてないと思ってきた訳?)
「いや、負けたでしょ? 確実に」
の中の目が鋭くなる。実際私は負けた。一度はそれを認めた。けど、他人にそういう風にいわれると、なんかそれを認めたくない自分が出てくる。
(ま、負けてないわよ。ほら、こうやって私はまだ生きてるし!)
「今なら、私でもあんたを殺せそうよね?」
そういって手を向けてくるククール神。それに対してビクッと反応する私。いやいやまさか……ね。
(…………あんたはそれを出來ない)
「なぜ? 実は恨まれてるとか思わない? 貴方結構嫌われてるわよ?」
ぐぐぐ……言い返せない。実際それには自覚はある。々と悪いこともやってないとはいえないし? 下位の神なんてのはいいカモにしてたのも認めよう。
下位の神なんてのは知識もそんなにないからね。私がちょっと親切そうな顔で近寄れば、いいようにいてくれるのだ。そういうの、楽しいでしょ? けど、ククール神は私を殺しはしない。それは絶対だ。
(貴方は自の占いに出てることをゆがめるような事はしない。そうでしょ? 私はここでは死んでない。なら、あんたは私をここで殺すことはない)
「ふふ、あたり。そうね。私は占いに縛られてるから。だからさっさと消えて。今なら逃げられる。わかってるでしょ? まだ監視してる神はいる」
あと百年くらいはこのままで潛伏してる必要があるかもと思ってたが、ククール神が助力するなら、逃げられるか。私はその言葉を信じた。簡単に信じると思うだろうが、ククール神は占いにしか沿わない。
だからこそ、ローレン神の味方でもないし、私の味方でもない。だからこそ、信じれた。
人類最後の発明品は超知能AGIでした
「世界最初の超知能マシンが、人類最後の発明品になるだろう。ただしそのマシンは従順で、自らの制御方法を我々に教えてくれるものでなければならない」アーヴィング・J・グッド(1965年) 日本有數のとある大企業に、人工知能(AI)システムを開発する研究所があった。 ここの研究員たちには、ある重要な任務が課せられていた。 それは「人類を凌駕する汎用人工知能(AGI)を作る」こと。 進化したAIは人類にとって救世主となるのか、破壊神となるのか。 その答えは、まだ誰にもわからない。 ※本作品はアイザック・アシモフによる「ロボット工學ハンドブック」第56版『われはロボット(I, Robot )』內の、「人間への安全性、命令への服従、自己防衛」を目的とする3つの原則「ロボット工學三原則」を引用しています。 ※『暗殺一家のギフテッド』スピンオフ作品です。単體でも読めますが、ラストが物足りないと感じる方もいらっしゃるかもしれません。 本作品のあとの世界を描いたものが本編です。ローファンタジージャンルで、SFに加え、魔法世界が出てきます。 ※この作品は、ノベプラにもほとんど同じ內容で投稿しています。
8 81【電子書籍化決定】わたしの婚約者の瞳に映るのはわたしではないということ
わたしの婚約者を、わたしのものだと思ってはいけない。 だって彼が本當に愛しているのは、彼の血の繋がらない姉だから。 彼は生涯、心の中で彼女を愛し続けると誓ったらしい。 それを知った時、わたしは彼についての全てを諦めた。 どうせ格下の我が家からの婚約解消は出來ないのだ。 だからわたしは、わたし以外の人を見つめ続ける彼から目を逸らす為に、お仕事と推し事に勵むことにした。 だいたい10話前後(曖昧☆)の、ど短編です。 いつも通りのご都合主義、ノーリアリティのお話です。 モヤモヤは免れないお話です。 苦手な方はご注意を。 作者は基本、モトサヤ(?)ハピエン至上主義者でございます。 そこのところもご理解頂けた上で、お楽しみ頂けたら幸いです。 アルファポリスさんでも同時投稿致します。
8 76骸骨魔術師のプレイ日記
全感覚沒入型VRデバイスが一般的に普及した未來。このデバイスはあらゆる分野で利用されており、それはゲーム業界でも同じである。人々はまるで異世界に迷いこんだか、あるいは近未來にタイムトラベルしたかのような経験が可能ということもあって、全世界であらゆるジャンルのVRゲームが飛ぶように売れていた。 そんな好調なVRゲーム市場に、一本の新作タイトルが舞い降りる。その名は『Free Species World』。煽り文句は『あらゆる種族に成れるファンタジー』であった。人間にも、獣にも、はたまた魔物にも成れるのだという。人型以外の姿を取ることが可能なVRゲームは世界初であったので、βテストの抽選は數千倍、製品版の予約は開始一秒で売り切れ狀態となっていた。 これは後に社會現象を起こす程に大人気となったVRゲームで悪役ロールプレイに撤し、一つの大陸を支配して名を轟かせたとある社會人のプレイ日記である。 ◆◇◆◇◆◇ GCノベルス様から書籍化致しました。書籍版のタイトルは『悪役希望の骸骨魔術師』です!
8 92終末屍物語
2138年4月10日、何の前觸れもなく起こったゾンビパンデミックで、人類の文明社會は唐突に滅んだ。そんな世界で生きていくゾンビの少年と半ゾンビな少女の物語
8 152地獄流し 〜連鎖の始まり編〜
“復讐”と言う名の”地獄流し”をしていると言われる不思議な少女”復魔 彩” 復讐に必要な道具…それは”憎しみ”と”怨み”と”地獄流し”…彼女に必要なのはこの3點セットのみ。 さあ、次は誰がターゲットかな?
8 189ダーティ・スー ~物語(せかい)を股にかける敵役~
ダーティ・スーとは、あらゆる異世界を股にかける汚れ役専門の転生者である。 彼は、様々な異世界に住まう主に素性の明るくない輩より依頼を受け、 一般的な物語であれば主人公になっているであろう者達の前に立ちはだかる。 政治は土足で蹴飛ばす。 説教は笑顔で聞き流す。 料理は全て食い盡くす。 転生悪役令嬢には悪魔のささやきを。 邪竜には首輪を。 復讐の元勇者には嫌がらせを。 今日も今日とて、ダーティ・スーは戦う。 彼ら“主人公”達の正義を検証する為に。
8 93