《最強の魔王が異世界に転移したので冒険者ギルドに所屬してみました。》第1840話 すでにこの世から居なくなっていると思われていた者
イダラマが気を失っている間に、ウガマは自が妖魔山の中で験してきた出來事をこの場に居る両組織の者達に伝え終えた。
途中でシゲンからの質問で中斷されたウガマの話だったが、再開された後の容があまりにも衝撃的な話であった為に、話し終えてからしの間、誰もがウガマに質問を投げる事もなく靜かに時が過ぎていった。
やがてこの空気を作り出したウガマが、この場で再度口を開いた事で時はき出した。
「それで、アンタがゲンロク殿だな……?」
「あ、ああ……」
「これをアンタに見せて渡してやれば、イダラマ様や俺達を山の麓まで安全に送り屆けてくれるとシギン殿に言われてな」
そう言ってシギンから預かっていた『呪符じゅふ』をゲンロクに渡すと、ゲンロクは目を丸くして驚きの聲をあげるのだった。
「こ、この呪符の特徴的な文言列は……!!」
「げ、ゲンロク……! 間・違・い・な・く・こ・れ・は・シ・ギ・ン・様・の・も・の・だ・ぞ・!」
ゲンロクとエイジは戦慄したような表を浮かべながらそう言った。どうやらシギンが言っていた事は間違いなかったようで、一目見ただけで直ぐにシギンのもので間違いないとばかりに信用してくれた様子であった。
確かに呪符には何やらのように赤いで描かれた文字が並んではいるようだが、それをウガマやイダラマの護衛の退魔士達が見た時は他の呪符と何が違うのか分からなかった。
しかしシギンが長を務めていた妖魔召士時代に在籍していたこの退魔士二人は、見慣れた馴染みのある呪符だったようだ。
「そ、それでシギン様は今何処に居るのだ!? 何故これをお主に渡してイダラマや主達を麓へ案するようにだけ伝えて、直接ワシに會いに來てくれぬのだ!!」
呆然と呪符を眺めていたゲンロクが、突然豹変したかのように大聲をあげながらウガマに問い質し始める。
「ゲンロク、落ち著け! ここにはソフィ殿やシゲン殿達も居るのだぞ!」
「ええいっ、やかましい!! お主には分からぬか! シ、シギン様が生きて……、生きてこやつらの前に姿を現したというのじゃぞ! 何故そのように落ち著いていられるのだ!!」
――數々の伝説を殘してきた最強の妖魔召士シギンは、すでに組織では死んだものとして扱われている。
それがまさか、今この時になって再び現世に現れたというのだから、當時共に寢食を共にした妖魔召士、それも自分を次代の組織の長へと認めて一杯推し上げてくれた恩人でもあるのだ。
そしてそれだけではなく、ゲンロクは自分だけがあの妖魔山の調査の後、シギンの姿を見る事が出來なかったのだ。
サイヨウやコウエンそれにノマザルにイッテツと、あの調査では彼と最後の挨拶をわしていたというのに、自分だけが九尾の妖狐の『魔力』に勝手に當てられて意識を失い、そしてそんな自分を慮って山の調査を切り上げてまで心配をさせた挙句、謝罪や禮の一つも言えぬまま今日こんにちまで一度も會う事が出來なかったのである。
そのシギンが生きていて、再びこの山で姿を見せたというのだから當時の事を今でも強く覚えているゲンロクがここまで取りすのも、ある意味で理解が出來るというものであった。
「シギン殿は途中まで……、天狗達が自分達の縄張りに大多數が集結し始めていた頃までは共に居たんですよ。その時までは我々を山の麓までシギン殿が案してくれるつもりのようだったんです――」
取りしたゲンロクを見たウガマは、諫めるつもりになったのか、ゲンロクに語りかけるようにしだけ大きめの聲で説明を始めた。
「でも、そこに居られるアンタが天狗族と戦い始めた辺りから、しきりに山の頂のある方角を見つめ始めて、そしてアンタと天狗族達との決著が著く前に、俺にはやるべき事が出來たと突然に申されて、それで俺達にこの呪符をゲンロク殿に見せろと告げて、そのまま唐突に居なくなってしまったんです……」
「山の頂の方角……か。それはつまり、この山を統括する『妖魔』の存在が居たからなのかもしれんな」
それまで黙って聞いていたシゲンが再び口を挾むのだった。
すでに『妖魔神』の『神斗』や『悟獄丸』の事はウガマからの説明をけて知っている。
どうやら片割れの方の『悟獄丸』は話の中でシギンに倒されたらしいが、まだもう片方の妖魔神とやらが生きているのだとすれば、仲間をやられた報復にき出したという事かもしれない。
それをいち早くじ取ったシギンが、他の者達を守る為にそちらへ向かったというのは十分に考えられる容だとシゲンは思ったようであった。
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