《世界最強が転生時にさらに強くなったそうです》隣國旅行

俺は今、馬車に揺られている。

なぜかと言うとそれを説明するには、數時間前に遡る。

「シン様!私たち王族は、これから隣國に行くんですがご一緒に行かれませんか?」

シルフィは、俺にそんないをした。

「なんで、俺も行くんだ?」

そんなことを言うとシルフィは、し頬を赤らめた。

「……だって、……しでも近くにいたいから………。」

そんなことを言われると俺もすごい照れてしまう。

シルフィも手で顔を隠している。

「……そ、そうか。ありがとう。嬉しいよ、シルフィ。」

「……はい。」

そう言うとしの沈黙が訪れる。

「そ、それでいつ出発するんだ?」

俺は、その沈黙を壊すためにそう言った。

「2日後に出発します!」

シルフィもこの沈黙を壊すために強くそう言った。

「分かった、なんか準備するものがあるのか?」

「いいえ、別にこれといって必要なものはありませんよ。強いて言うなら馬車での移の時に自分のを守るための防くらいですかね。」

「それなら大會用で作った刀を持って行こったかな。」

「まぁ、シン様なら素手だけで魔くらいは、簡単に倒せそうですけどね。」

俺は、苦笑いするしかなかった。だって事実だもの。

「あ、俺が行くってことグレイさんとかに言ったのか?」

「それなら前もって言ってますよ。お父様もシン様ならすぐにOKしてくれましたよ。」

「そうなのか。ところで今回は、どんな用事で隣國へ行くんだ?」

「確か、今度隣國で行われるお祭りで私たちの國からし手助けをすることになっていますのでその確認をしに行くようです。」

「そうなのか、それじゃ2日後に出発するってことでいいんだな?」

「はい!!」

ということで俺たちは、馬車で隣國へ向かっている。

馬車は護衛を含めると合計で10臺。そして、隣國へは1週間の旅になるので結構な長旅だ。

馬車での長旅にはあまり慣れてないのでが結構痛い。

する時は、《ワープ》で移してたし、まだ言ったことの無いところは、《飛翔》ですぐだったので馬車での長旅は、あまり経験がない。

今は、王都を出てから四日目。

予定通りで行けばあと三日でこの痛みから開放される。頑張ろ。

お!魔の反応があるな。しかも結構多い。

俺は、この旅が始まってからは、ずっと《敵知》のスキルを使っている。

「グレイさん、1キロ先に魔の反応があります!それも結構な數います!」

俺は、一緒の馬車に乗っているグレイさんにそう言った。

「本當か!?何いるかわかるか?」

「そうですね、正確な數は多すぎてわかりませんが大60くらいです。」

「60だと!?シン君、討伐に手伝ってもらえないかね?」

「もちろんそのつもりです!」

「ありがとう、シン君!」

グレイさんは、そう言うとすぐに護衛の人たちに知らせた。

そして、そろそろ魔の群れと遭遇する距離になった。

「いたぞーー!!」

1人の兵隊がそう言って前を見ると魔の群れがこちらへ向かってきていた。

一旦馬車を止め俺は、魔の群れをだいぶ減らすために魔法を使った。

中級火魔法【ファイヤーボム】

その魔法を使うと魔の群れの多くが発に巻き込まれ消滅していった。

殘ったのは、10程度。これなら余裕だな。

中級魔法【ホーリーアロー】

の矢が10本現れその矢は、すべて魔に當たり絶命した。

これで魔は、すべて片付いた。

「………これって俺らいるのかな?」

「さぁ?」

護衛の人たちは、そんなことを言っている。

俺は、馬車に戻った。

「シン様、すごかったです!一瞬であの魔の群れを倒してしまうなんて!!」

「そうだな。さすがは大會の優勝者だな!」

みんなからすごい褒められてなんかすごい照れる!

それから三日。

俺たちは、あれから何事もなく隣國の國グイナーレ王國へと著いた。

でも、この國には、あのドレファスがいるからな。気をつけないとな。

それから俺たちは、一旦宿に向かい、部屋に荷を置くと王城へ行き、隣國の王に挨拶をした。

「やぁ、久しぶりだな、ドール。」

「ああ、久しぶり、グレイ。」

俺たちは、応接室の間で二人の國王が挨拶をしているのを見ていた。

そして、その挨拶が終わるとドールという人が俺を見た。

「やぁ、君がシン君だね。この前は、うちの子が失禮なことをしてしまってすまなかったな。」

そう言ってドールさんは、頭を下げた。

この人は、結構いい人みたいだな。《心理眼》で見ても悪い人ではないのがわかる。

「いえいえ、こちらこそ王子に対してしつれいなことをしていまってすいませんでした。」

俺も頭を下げた。

「それとシルフィ姫もすまなかった。うちのバカ息子がちょっかいをかけたそうだな。」

ドールさんは、シルフィにも頭を下げた。

「もうあんなことがないようにしてくださいね。」

「分かっています。」

そう言うとドールさんは、頭をあげた。俺もいつまでも下げておくわけにはいかないので頭をあげた。

「これで話は済んだかな。それでは、今回の件について話していくぞ。シルフィたちは、暇だろうから街に出てきても良いぞ。」

「本當ですか!?ありがとうございます、お父様!」

そう言いながらシルフィは、すごい喜んでいる。

「王を護衛なしで街を出歩かせても良いのか?」

ドールさんは、そう聞いてくる。

「ああ、問題ない。なんせシン君がついてくれるんだからな!100人の護衛より信頼出來るぞ!」

「そんなにか、いつか見てみたいな、シン君の戦いを。」

「そ、それでは、俺たちは、ここで失禮しますね。さぁ、行こうかシルフィ!」

「はい!」

そう言って俺たちは、手を取り合って部屋を出り、街へと出た。

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